ITエンジニアを目指したり仕事の幅を広げたりする上で役立つIT系資格。
その中でも受験者、取得者数ともに非常に多いメジャーな資格のITパスポートや基本情報技術者試験などが含まれる国家資格
- 情報処理技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
の受験料が値上げされると情報処理推進機構から発表がありました。
今回の発表に伴う変更点と、いつから変わるのかといったポイントをまとめました。
受験料が値上げされる資格
適用開始時期と対象試験は下記の通りです。
21年度(令和3年度)秋期試験から値上げ
- 応用情報技術者試験
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- システム監査技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
22年度4月から値上げ(CBT方式)
- ITパスポート試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 基本情報技術者試験
現在(直近の春試験)の受験手数料は、
5,700円
※ 情報処理技術者試験は消費税込
※ 情報処理安全確保支援士試験は非課税
となっています。
しかし、上記の時期のそれぞれの試験において、
7,500円
に値上げされます。
受験料値上げの理由
受験料値上げについては、情報処理推進機構(IPA)より、下記の通り発表されています。
情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の受験手数料(*2)については、「情報処理の促進に関する法律施行令」に定められており、平成28年度から「5,700 円」とされていました。しかし近年の試験問題の印刷・運搬費用、会場借料等の値上がりや、新型コロナウイルス感染症対策として求められる、試験会場における座席間隔の確保や検温・消毒等の実施、一部試験区分のコンピュータ試験化などを行う中で、試験実施に要する実費が増加し、現行の受験手数料との乖離が生じていました。こうした状況を踏まえ、今後も安定的に試験制度を運営する観点から受験手数料の額が見直され、「情報処理の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令(令和3年7月16日閣議決定)」により、「7,500 円」に改定されました。
引用:情報処理推進機構 受験手数料の改定について
要するに、
- 印刷・運搬費用・会場借料の値上げ
- 新型コロナウィルス感染症対策に要する費用の増加(座席間隔、検温、消毒等)
- 一部試験区分のコンピュータ試験化による費用の増加
によって運営費がかさむため、ということですね。
逆に言うとコロナが落ち着けば試験料値下げするのかな?とは一瞬考えたけどきっとそんなことはないんだよな…
そもそも以前、平成28年度春期試験において、受験料が5,100円から現在の5,700円に値上げされています。
5,100円から5,700円への値上げは1割くらいなので誤差に近いものを感じましたが、さすがに5,700円から7,500円となると3割くらいの値上げになるので厳しいものがありますね。
まとめ
情報処理技術者試験において、筆記試験は令和3年度秋期から、CBT試験は令和4年4月から、受験料が7,500円に値上げとなります。
昨今のIT技術者不足から、情報処理技術者試験の重要性はより高いものになると想像されますが、今回の値上げは学生を含め、多くの人々に影響があるものと想像されます。
ここから更に値上げされるとなると、高度技術者試験など合格率が低く何度かの受験で合格を目指す人というのが数うちゃ当たる方式ができなくなります。
私のほうでもいくつか合格体験記や対策方法などを記事にしているので、一発合格を目指す人はそういった合格者の経験を見てみて対策をしっかり立てたうえで受験しましょう。
コメント