この記事では応用情報技術者試験に独学で合格したい!という方に向けておすすめの参考書をご紹介したいと思います。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験からステップアップしたい方はもちろん、いきなり応用情報にチャレンジしたいという方でもしっかりと対策したら独学で合格できる試験です。
私自身、応用情報技術者試験には、新卒で会社に入社したその春の4月の試験にて一発合格しています。
学生時代の専門は情報工学系だったのでプログラミングなどの基礎知識はありましたが、応用情報技術者試験の試験範囲は学生の学ぶところと少し違ってより実務に近いところが多く出題されるため、情報系の学生でも勉強せずに合格できるということは絶対にありません。
また、基本情報と違ってプログラミングがないため、プログラミング未経験者はむしろ基本情報より応用情報のほうが簡単という話まであります。
いずれにせよ、しっかりと勉強して対策さえできれば誰でも合格できる試験となっていますので、この記事が少しでも参考になればと思います。
出題分野と傾向
午前試験の出題分野と傾向
応用情報技術者試験の午前試験は、基本情報とほぼ同じの四肢択一の試験となります。
試験時間は150分、試験問題は80問です。100点満点中60点以上で合格となります。要するに48問以上正解で合格です。
出題される分野は下記になります。
- 問1-問50:テクノロジ系(コンピュータ科学基礎・ハードウェア・稼働率・ソフトウェア・論理回路・データベース(SQL、正規化)・ネットワーク・セキュリティ・設計)
- 問51-問60:マネジメント系(DFD・開発規模、工数など)
- 問61-問80:ストラテジ系(全体計画立案・業務改善・契約タイプ・経営戦略・ABC分析・利益や費用の計算・関係法規など)
情報処理技術者試験において午前問題は足切りだと思ってください。それくらい簡単です。
内容としては広く浅く出題されるため、まじめにしっかり理解するまで勉強しているとかなり時間を要しますが、基本情報に合格されている方はわかっていると思いますが、この午前問題は過去問からかなりの割合で出題されます。
なので、ひたすらに過去問を丸暗記するだけで6割近くはとれます。
体感では、過去問と全く同じ問題が4割、ほぼ同じような問題が2割、一度出たような論点が2割、全く新しい問題が2割という感じです。
なので、過去問と同じ問題と、それに類似した問題を落とさなければOKという形です。
ただ、問題数が80問あり、年に2回ある試験ですので、過去問は莫大な問題数となってしまいます。
よって、受験を決められている方は早めに午前問題を勉強しておきましょう。
ちなみに内容についてはその時点で理解できなかったとしても、午後問題の勉強していたら理解できてくる問題も多くあります。
よって、午前問題の理解に時間を使いすぎないことに注意してください。午前問題で理解できなかったけど午後問題やっても同じような内容が出てこなくて理解が進まないときがありますが、そういった問題は答えだけ暗記して捨てても大丈夫です。
午後試験の出題分野と傾向
試験時間は150分、試験問題は記述式で11問出題され、うち5問に解答します。
100点中60点以上で合格です。
午後に出題される11問は下記になります。
- 情報セキュリティ
- 経営戦略
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
1番の情報セキュリティは必須となっており、それ以外の10の分野から4つ選択することとなります。
午後問題については選択する分野が結構重要になってきます。
4つ選択するから4つしか勉強しない!ということはやめておきましょう。
当日問題を見てみて自分の知らない内容だったり文章読んで解けなさそうということが往々にしてあります。
なので保険もいれて6つくらいの分野は選択できるように勉強しておいてください。
残り4つは捨てて大丈夫です。(もちろん時間があれば午前問題にプラスになるので勉強してほしいですが。。。)
私は4つ捨ててました。たしか経営戦略、ネットワーク、組込みシステム開発とシステム監査は学生時代やってなかったのと問題を見てもすぐに理解できなさそうだったので。
おすすめ参考書
さて、各出題される形式や分野についていろいろと言ってきましたが、今回のメインコンテンツとなるおすすめ参考書です。
私からは4つあげていきたいと思います。
基本的にはどれか1冊で午前も午後も両方対策できるようになっています。私は1冊のみで合格しましたが、1冊だけとするか2冊購入してしっかりと対策するかはその人の事前知識や試験までの残された時間によって変わってくるかなと思います。
合格教本
合格教本は応用情報技術者試験だけではなく、基本情報から応用情報のその更に上の高度情報技術者試験でも出ている定番シリーズです。
定番中の定番とも言えるでしょう。
ページ数も多く、情報量も豊富で、午前に出る問題や午後に出る問題などしっかりとまとめられています。
ただ、文章が多く、少し堅い印象があるので、基本情報受けたことのない方は情報系の知識のない方、未経験者などは少し飽きてしまうかもしれません。
情報処理教科書
こちらも上の合格教本と同じで定番中の定番と言えます。
高度情報技術者試験でもお世話になりました。
個人的には合格教本とあまり変わらない印象で、こちらの方がテキストの解説のあとにしっかりと問題を解く印象です。
正直上の合格教本と遜色ないでしょう。
値段も大きくかわらないのでAmazonのレビューや本屋で軽く見て自分に合いそうだと思うほうを選んでください。
キタミ式イラストIT塾
キタミ式です。
こちらはイラストによる解説がされており、上記二つの参考書に比べるとだいぶわかりやすくなっています。
図で解説されるため、仕組みなどがイメージしやすいでしょう。
なので、基本情報受験しておらず、学生や新卒の最初のほうでまだITの理解していない人などにはこちらがおすすめかと思います。
こちらは基礎からしっかり理解したい人向けかなと思っています。試験問題に対する解説としての網羅性は上二つのほうが高いと思ってますので、単に試験に合格したい!という方には上二つの参考書のほうがいいと思います。
ただキタミ式は基本情報、応用情報までの印象でそれ以上の高度情報にはキタミ式はありません(たしか)。
なので、応用情報が終りではなく、それ以上の高度情報技術者試験を目指すのであればこちら1冊だけではなく今回紹介する他の参考書や問題集も一緒にやっておくことをお勧めします。
パーフェクトラーニング過去問題集
私一押しなのがこのパーフェクトラーニング過去問題集です。
私はこれ1冊で合格しました。
こちらはひたすら過去問を解いてその解説があるという形になっています。
よって、全く知識がない人が取り掛かると「???」となってしまうかもしれません。基礎的な解説はされていないことがあります。
しかし基本情報に合格して基礎知識を持っている人はこちらにいきなり取り掛かっても問題ないかと思っています。それくらい解説は十分されていると思っています。
こちらをやってみて解説が不十分だと感じる方はまだ上の参考書のほうをやって基礎知識をつけたほうがいいかもしれません。
個人的には解説がわかりやすく、非常に勉強しやすい1冊です。周囲にどの参考書がいいかと聞かれると大体これと答えています。それくらいおすすめです。
まとめ
今回は応用情報技術者試験における独学で合格するためのおすすめ参考書を4つ紹介しました。
最初にも書いた通り、応用情報はしっかり対策したら独学で合格ができる試験です。
ぜひこの記事でご紹介したおすすめ参考書を参考に、勉強を効率的に進めましょう。
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