G検定2021#1 に合格したので対策方法などまとめ

資格・勉強

2021年3月20日(土)に行われたG検定(2021#1)に合格したので受けた感想や受けてみてわかった対策方法などをまとめようと思います。

G検定を受けようと思ってるけどどう勉強したらいいか迷ってるとかそういう人に見てもらえればと思います。

受験料が12,000円(税抜き)と結構高いので絶対1回で合格したいですよね。なのでよっぽどこの分野に自信がある人を除いてしっかり対策することをお勧めします。

また、AI関連の技術は非常に移り変わりが激しいです。毎年のように新しい技術が出てきています。今回記載するのは2021年時点の対策法なのでおそらく2年後くらいには役に立たなくなってるかもしれませんので注意してください。

2021/4/17追記 案の定G検定2021#2からシラバスが改訂されるようです。



ちなみに試験受けた直後の感想などを簡潔に箇条書きで書いているので興味のある人はこちらもどうぞ。

筆者のスペックなど

まず簡単に筆者のスペックを書いておきます。スペック見ながら各自に当てはめて勉強時間などの調整をしてください。たまに合格体験記でスペック書いてないのがありますが、事前知識がある人や頭のいい人が簡単と言っているのと、ほぼ知識ゼロの人で頭もよくない人が簡単というのでは全然違います。

  • IT企業(SIer)勤務8年程度
  • AI関連の部署に異動したばかりで周辺知識はゼロ
  • それまでは業務システムのPMや保守開発などを担当
  • 学生時代は情報工学を専攻(なのでAI知識はないが数学などの最低限の知識はあり)
  • 高度情報などはそれなりに合格しているので試験や試験勉強には慣れている
  • 勉強期間2週間(25時間程度)
  • 受験直前は残業はほとんどなかった

簡単にまとめると

IT知識はあって勉強は少しできるくらいだがAIに関する知識はほぼゼロ。勉強時間の確保はできた。

くらいです。


G検定の概要

G検定の概要です。

そもそもG検定って何って人はこのページに来ていないと思いますが念のため記載します。

G検定はディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力向上を目指す日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する、ディープラーニングを事業に活かすための知識を保有しているかを検定する試験になります。

  • 受験資格:なし
  • 試験概要:120分、小門191問(2020#3実績)、オンライン実施(自宅受験)
  • 出題範囲:(https://www.jdla.org/certificate/general/#general_No03)より出題
  • 受験料:一般12,000円(税抜)、学生5,000円(税抜)

となっています。

受験の申込や試験の日程などは公式サイトを見ることをお勧めします。


使った書籍・サイトおよび勉強方法

勉強方法です。

すべて独学で、主に書籍とオンラインの模擬試験にて勉強をしました。そのあたりは割と王道かと思います。

使ったもの

先に今回使ったものを一覧として出します。

この中にはほとんど使ってないものやあまり参考にならなかったものもあります。

メインで使ったものは、書籍で「最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集」、模擬試験で「Study-AI」と「DIVE INTO EXAM」です。たくさん紹介していますが、それ以外はほとんど使ってません。

G検定の試験が開始した当初は公式の参考書と黒本がベストだったようですが、現在はそれだけでは対応しきれないというコメントを非常に多く見るので参考書選びは特に注意してください。

参考書籍

人工知能は人間を超えるか

実はこれ買ったのが2年ほど前で、G検定の試験がそもそもできたころに興味があって買って読んだだけで内容は覚えてないです。なのでこの本は私には試験の役に立ってません。機械学習やAIの成り立ちのようなものが書いてあった気がします。実際に試験にも出る内容なので買っておいてもいいでしょう。

最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集

メイン参考書かつ問題集です。Amazonで評価が高く、割と最近発売されたものを選びました。問題集ですがかなり説明が多いので基本的に本はこれだけでOKです

AI白書

正確には今回用意したAI白書は2020年のものではなく、2019年のものです。新刊が出ると旧刊がIPAのホームページに掲載されるのでそれをダウンロードしておきました。2019年版は以下のURLです。

404 Not Found(お探しのページ・ファイルが見つかりませんでした。) | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「404 Not Found(お探しのページ・ファイルが見つかりませんでした。)」に関する情報です。

PDFで用意できたので試験中に見る用途として置いておきましたが、実際には一つも使いませんでした。なくても全然合格できます。

オンライン学習

Udemyを使いました。というかたまたま機械学習の勉強してねって上司に言われていて会社の金で受講できたので一つだけ受講しました。キカガクさんが提供している「【キカガク流】人工知能・機械学習 脱ブラックボックス講座 – 初級編 –」ってやつです。

世界最大級のオンライン学習サイトUdemy

中級編も購入してたのですが時間がなく初級編を聞いてただけです。

微分の説明から単回帰分析をPythonで組んでたりと、全くの初学者がAIとか機械学習ってこんなもんなんだって理解するにはいいかもしれません。私はほとんど知ってた内容だったので仕事しながら横でずっと流してただけです。

オンライン模擬試験

Study-AI
G検定(AIの検定)模擬テスト
G検定(ディープラーニングと機械学習の検定)模擬テストと公式例題解説を無料公開中無料β版(300題以上)利用申請  ※ベータ版ですが、お気軽にご利用ください。  

Study-AIが無料で公開している模擬試験です。途中までは簡単な解説もあるので是非やってください。実際の試験と同じような問題も出るので必須です

DIVE INTO EXAM
ディープロ | DIVIC

DIVE INTO EXAMが提供している模擬試験です。解説が一切ないので注意。これも同じような問題も出るので必須です

勉強方法

2週間前~1週間前

まずは知識をつけるため、ひたすら「最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集」をやりました。

結構解説もしっかり書いてありますが、全てを理解するには時間も足りないと思ったのでまずはわからなくても1周することをお勧めします

とりあえずこんな内容が出るんだなって感じで全体像の把握ですね。正直難しすぎてヤバいんじゃないかと思ってました。実際にはここまで難しい問題は出ません。

1週間前~前々日

次に「DIVE INTO EXAM」および「Study-AI」のサイトでオンラインの模擬試験を実施しました。

いずれも会員登録のみで無料で使えますのでご安心ください。

まずはDIVE INTO EXAMを先に手をつけました。こちらは実際のテストのように通してやることもできますし、単元ごとにテストすることもできます。私は単元ごとにやって知らない単語を調べながら覚えていきました。ここで問題を見て答えがわかるレベルまで過学習となるような感じで勉強しています。

次にStudy-AIをやったのですが、こちらは最初のほうは解説があるものの、解説自体は適当だったりしてあまり参考になりません。問題自体は非常によいですが。

なので、調べてみたら下記のように解説している動画があったのでそれを見ながら理解していきました。

JDLA G検定模試をひたすら解説する!

これ結構勉強になるので時間のある人はしっかり見ておきましょう。

前日~当日

模擬試験が一通りやった後はもう一度参考書に戻りました。すると今まで全く分からなかったところも割とわかるようになっています

そして、ついでに今までの模擬試験で出なかったようなところや、全くわからないところなどはチェックをつけて、最後までもう一度やります。

チェックをつけたところは、もう一度やっておきましょう。私はチェックはつけっぱなしで結局見直しできませんでした。

ついでに、模擬試験や問題集で同じような問題で何度か出ており、かつ覚えられないようなものを紙に書き出しました。

下記のような感じです。

AlexNet、ResNetが何年でどこの大学でってその時は覚えるのですが正直いらない知識ですし完全に記憶するくらいなら紙に書いておいて見たほうがいいです。

試験は土曜日なのですが、私の場合は前日の金曜日は有給を取って勉強に充てています

前日は午前中に本屋で他の参考書を見に行きました。それまで結局問題集を1冊しかやっておらず、他の問題集のレベル感を知っておきたかったので、大き目の本屋に行き、G検定の参考書と問題集を軽くペラペラとみてみました。そんなに解けないわけじゃないなってのをこの時点で理解したのですこし安心しました。

当日の午前中は最後にもう一度DIVE INTO EXAMをやって試験の時間感覚を養っておきました

また、AI白書がPDFであることをこのタイミングで知ったのでダウンロードしておきました。結局使っていません。

あと、試験中に調べられるようにG検定に出てくる単語をまとめているサイトをいくつかタブで開いておきました。



以上が試験までにやった勉強方法です。


試験

実際の試験を受けた時の状況です。

家で2時間ぶっ続けで集中して問題を解く必要があるので事前に環境は整えておきましょう

午後なので眠くならないようにカフェインを摂取しておき、また、途中でトイレに行きたくならないように事前の水分は多くとりすぎないようにしました。

また、外の音が気になったりするのでヘッドフォンで集中できるBGMみたいなものをずっと流してました。

試験中は当然知らない単語は出てきますし、法律や時事問題などは全然わかりません。そういった問題はとりあえず調べてみてすぐに出てきたら回答し、そうでなければとりあえずどれかを選択したうえ、チェックをつけて後で振り替えられるようにして次に進むようにしました。

試験問題はテキスト選択ができないので文字のコピーができません。よって問題文の重要な単語をいかに早くGoogleの検索窓に打ち込むかも重要です。

大体終了20分前くらいにすべて解き終わったので、不明なところなどでチェックをつけたところについて調べました。

が、20分あるので余裕と思ってましたが、結局チェックをつけた問題は半分ちょっとしか調べることができませんでした。

それくらい知らないものを調べるのって時間がかかります。

なのでできるだけ事前に勉強できることは勉強して覚えておきましょう。簡単な問題を素早く回答することで、残りの知らない問題を調べる時間を作ることができます。

たぶん感覚で8割くらいは取れてるだろうなって感じでした。思ったより難しくなかったです。

事前に準備しておいたAI白書のPDFや、G検定用のWebページなどは結局一切使いませんでした。時間かけて用意してたけど意味なかったです…同じような人たぶんいると思います。

結果

結果は3/31~順次発表と出てましたが、結局発表されたのは4/1の13時頃でした

受験者数が6062名に対して合格者数が3866名です。

合格率としては6割程度ですね。たぶん割合でだいたい上位6割を合格としているのかなと思います。

すぐにTwitterを見ると結構な人が合格したとつぶやいてました。まぁ落ちてる人はつぶやかないか…

結構受験料が高いので合格して一安心です。たぶん受かってるだろうと思ってたけど結果出るまではやっぱりソワソワしますね。

まとめ

てなわけで独学で2週間(約25時間程度)の勉強でG検定に合格することができました。

試験問題は歴史なども含まれており、これでAIができるよ!ってレベルではありません。

G検定の概要にも書きましたが、本試験はあくまで「ディープラーニングを事業に活かすための知識を保有しているかを検定する」試験になります。

私はおそらく年齢や今までの経歴的を鑑みるとAIエンジニアの深いところの技術者ではなく、どちらかというとAIシステム開発のPMやアーキテクト、AIコンサルのような立場になっていくと思います。

よって私みたいなAIをあまり知らないリーダー層や、逆にこれからAIをやってみようって人には非常によい試験だと思います。

むしろこれからの時代、実際の開発はしなくてもAIがどういったものかを知っておく必要はあるので、幅広い分野の人に受けてほしい試験かなと思います。

受験料が少し高いのがネックですが…

G検定の次にE資格ってのがありますが、これは自分には少し内容が深いかなと思ってます。なにより受験資格として高い講義を受ける必要があるので会社が費用出してくれない限り受験はしないだろうな…



いずれにせよ、G検定これから受験してみようかなって人に少しでも参考になればうれしいです

事前に開いていたWebサイト

最後に私が試験時にチートシートとして開いていたサイトです。(問題があれば消します)

先ほども言いましたが実際の試験中には使いませんでした…

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